【業界研究:金融業界vol4】銀行と証券会社(投資銀行)、入社後に描くキャリアとは

  • 銀行
  • 金融業界
  • キャリア
  • 証券会社
  • 入社
著者:株式会社Via career

これまで金融業界の基礎知識として、【銀行と証券会社の役割】【証券会社の部門と業務内容】【日本の金融業界にどのようなプレイヤーがいるか】に関してご説明させていただきました。今回はさらに業界の中身を踏み込み、と【証券会社の入社後のキャリア】、【銀行の入社後のキャリア】について具体的に見ていきましょう。

1. 証券会社(投資銀行)の入社後のキャリア


会社によって呼称や構成が異なるものの、投資銀行では一般的に、アナリスト(1年目-3年目)、アソシエイト(4年-7年)、VP(ヴァイスプレジデント7年~)、ED(エグゼクティブディレクター)、MD(マネジメントディレクター)、チーフという職位構造になります。VP以上はシニア、アソシエイト以下はジュニアと大まかに分けられます。

入社して約3年の間はアナリストとして、アソシエイトとVPのもとで働くことになります。顧客企業の前でプレゼン、なんてカッコイイことは決してできず、案件獲得のために、アソシエイトの方の指示のもと、顧客向けの提案資料の作成、そのためのリサーチや分析を行います。案件を受注した後は、企業価格算定のためのバリュエーションモデル作成、買収後のシナジー効果等の分析、ミーティング資料等のドキュメンテーションを作成します。労働時間については、業務量が大変多い上にスピードも要求されることから、連日朝8時から深夜まで仕事をし、土曜日も出社するのが普通です。

アソシエイト(4~7年目)も基本は同じですが、アナリストに作業指示を出し、作業内容をチェックし、作業結果に責任を取るアナリストを教育する責任、その他諸々VPへの競争が深まります。ちなみに、MBA取得者はこのアソシエイトからスタートです。VPへの昇進は完全に能力(政治力も含む)次第です。

VPとは、他業界でいうマネージャー職に相当し、一定の収益責任を負い顧客を担当するとともに、ディールを遂行する際にはプロジェクト・マネージャーとしての役割を担います。VPになって、ようやく売上責任を以て、案件開拓を主体的に行うことができます。Up or Outの世界ですので、アナリストからアソシエイト、アソシエイトからVPと昇進できないと去ることになります。正確な統計は出ていませんが、約95%はVPになれずに会社を去ります。

2. 銀行の入社後のキャリア


会社によって呼称や構成が異なるものの、銀行では一般的に、頭取、副頭取、本部長、部長、副部長、部長代理、課長(支店長)、次長、調査役、課長代理(支店長代理)、係長、主任といった職位構造になっています。

1年目は、まず2ヶ月ほどかけて「Off-JT」と呼ばれる研修を受けます。名刺の渡し方・受け取り方、電話応対、接客など基本的なことから、銀行で大事にしていること、経営理念やコンプライアンス、金融知識や銀行のサービス・商品などについて学びます。
研修が終わると、配属支店が発表され、各支店での勤務が始まります。配属先の支店では、上司や先輩社員などから教えてもらいながら、仕事をしていきます。「OJT」と言われるものです。実際の銀行業務はこの配属された支店で学んでいきます。

2年目になると、新人の時に比べ定期預金の獲得、クレジットカードの契約などノルマが課せられます。銀行は低金利で預金を集めて、お金を借りたい企業に高金利で貸し付け、その差額で利益を上げます。原資となる預金を集めないと収益が得られないことから、常に預金獲得をノルマとして課しています。

投資信託(投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や 債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品)の販売なども業務の一つに当たりますが、資格がないと売れないので、2年目からは資格取得の勉強もする必要があります。

【2年目以降のキャリア】
2年目以降のキャリアは多種多様ですが、その中でも実際に具体性のあるキャリアをいくつかご紹介いたします。

① 2,3年目くらいまで同期中トップクラスの成果を残し、その後は全体でトップクラスの成果を残す。30歳前後で東京・大阪の上場法人関連の部署といった専門的な部署に配属されるケース。その後は支店に戻ることなく、専門的な部署を回り、昇進していく。または専門知識を活かし一流外資へ転職するケース。

② 2,3年目くらいまで同期中トップクラスの成果を残し、その後は全体でトップクラスの成果を残す。30歳前後で外資系へ転職するケース。

③ 2年目以降、支店を何店舗か異動。途中で本社に異動となり、3~8年勤務し、40歳前後で次席・副支店長、45歳で支店長に昇進するケース。

④ ひたすら支店周りをするケース。

もちろん、これ以外にも部門によって様々なキャリアパスがあります。あくまで一つの参考にしていただければと思います。最近、メガバンクを希望する学生が多い傾向にあるので、入った後に【具体的にどのような部門でどのような業務を行い、どのようなキャリアを描く人が多いのか】を知っておくことをお勧めします。

3. 金融業界への就職を目指している学生へ


金融業界は、複雑で実際にどのようなことを行っているのか分からないという学生多いのではないでしょうか?そこで、金融業界を見る際に、どのような観点から見ればよいのかをお伝えしたいと思います。

① 銀行と証券会社(投資銀行)の違い
② 銀行と証券会社(投資銀行)が提供しているサービス
③ どのようなプレイヤーがいるのか
④ 収益構造(何によって収益を上げているのか)
⑤ 銀行と証券会社(投資銀行)の部門と業務内容
⑥ 金融業界の過去の変化
⑦ 銀行が求める人材/証券会社が求める人材
⑧ 銀行/証券会社(投資銀行)に就職することで得られるスキルと経験
⑨ 入社後のキャリア
⑩ 就職活動の時期

今回は、この中でも、⑨入社後のキャリアについて、基礎的なことを説明させていただきました。ぜひ参考にしていただければと思います。

【金融業界に就職したい学生におすすめのインターンシップ!】
会計の知識を持った学生インターンを募集しています!

ゴールドマン・サックス出身の経営者直下で仕事が経験できる!

【こちらのコラムも合わせてどうぞ!】
【業界研究:金融業界vol1】直接金融(証券会社)と間接金融(銀行)の違いって何?

【業界研究:金融業界vol2】証券会社の部門と業務内容について(フロントオフィス編)

【業界研究:金融業界vol3】金融業界のプレイヤーについて

カテゴリを絞る